現在、豊鉄建設で現場監督のお仕事をされていますが、この会社を選んだ理由や切っ掛けは何ですか？

私の父親が大工やっていたこともあり、小さい頃から建築関係の仕事は見ていました。最初は大工になろうと思い工業高校に入りましたが、専攻が分かれる時、建築よりも土木の方が面白そうだなと思って土木の道に進みました。現場監督という職種に興味を持ったのも高校時代です。

就職先を決める時、生まれ育った豊橋市に恩返しができればと思い、地元で現場監督を目指せる会社を探しました。豊橋鉄道は豊橋市民の足でもあり、私自身ずっと身近にある存在で親しみもあったことと、授業でも習わないような鉄道関係の仕事を初めて見て、せっかく携わるのであればその方が面白いかなという感じで、ここで働きたいと思いました。

実際に仕事をすると、やはり授業とは全然違います。授業ではあくまで基準というか基礎的なことしかやらないので、いざ現場に出たら、毎回新しいことの連続でした。常に臨機応変に対処しながら、自分の知識だけで足りない部分は先輩に教えてもらっています。

職場の雰囲気もとても良く、先輩は皆さん頼りになる方ばかりです。私がかなり年下ということもあり、かわいがってもらっています。

具体的にどんなお仕事をされていますか？

メインは住宅リフォームやバス路線の設備メンテナンス工事の現場管理です。

リフォームは設計士さんに頼むものもありますが、自分たちでできることはデザイン含め自社で行います。

バス路線に関する事例では、古すぎて残っていないバス停の図面を画くことから始まり、警察等への申請書類の提出も全て行います。バス停の上屋などは今あるものが無くなってしまうと二度と建てられないものもあるので、しっかりメンテナンスしなければいけません。公共交通関係の設備に携わるというのは他の建設会社さんには無い経験で、豊鉄建設ならではですね。

他にも鉄道関連では、路床といって、砕石を交換したり、枕木を交換したりします。近年、古い設備のリニューアルを進めており、渥美線の電柱を木柱からコンクリートに変える工事もあります。

少数精鋭の組織なので、営業も書類作成もやる、現場近隣への挨拶まわりは勿論、ポスティングによるプロモーションや、グループ会社へのメールだったりイベント案内等、いろんなことに関わっています。年齢立場関係なく、みんな協力し合い業務を進めている事も面白いと思います。みんなが作業員であり監督でもあるみたいな感じはあります。

建築関係では資格も必要かと思いますが、会社のサポート含めどのような感じですか？

学生時代に取得したものを含め現在は、土木施工管理技士、測量士程、電気工事士の資格を持っています。実務経験が必要な資格も多いので、今後はタイミングを見ながら、建築関係の資格も含め増やしていく予定です。

私もそうですが、必要な資格を取る時は、会社が全額負担してくれます。もしもスクールに通う必要があれば、もちろんそのサポートもしてくれます。

現場に出ているからこそというものはありますか？

一般住宅の着工時、現場監督が近隣挨拶にも伺うのですが、その時に「ちょっと家も見てくれない？」というお話をいただくこともあります。それ以降、毎年お仕事をくださるお客様もみえます。私自身、現場が始まるとできるだけ毎日顔を出すようにしているのですが、お客様からの感想や職人さんの声を直接聞けるのは、喜びでもあり、気の引き締まる思いでもあります。

以前、初めて担当したお客様と何年かぶりにお会いする機会があり、「かわいかったのがしっかりしたね」等と言っていただき嬉しくなりました。

色々なリフォームをされると思いますが、面白かったことなどはありますか？

店舗へのリノベーションのお仕事もいただきますが、住宅と違い、自分が携わった建物に実際にお客として行くことがあったり、テレビで紹介されていると嬉しいし、特別な満足感があります。古民家の骨組み以外を全てばらしてお店にしたいという案件もありました。

設計士さんとのお仕事では、普通の住宅であまり使わない初めて見る材料や初めての形状などもあり、勉強になることも多いです。

仕事に対し心がけていることは何ですか？

謙虚に、偉そうにしないようにしています。ただ、言わなければいけないところはしっかり言います。でも折れる所は折れる。また、休憩中は楽しくコミュニケーションをとるなど、メリハリをつけた現場を心がけています。

現場では職人さんも設計士さんも皆さん良い方ばかりですが、慣れてきても、いつでもどこでもしっかり挨拶をすることは大切だと思っています。