豊橋鉄道100年史 1924-2024
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96 ●計画承認と大きな壁初期段階でのLRVイメージパース(アルナ車両)を熱くした。こうしたなか、豊橋のまちづくりと連携しながら、路面電車の活性化を総合的かつ計画的に推進するため、平成17年11月に「豊橋市路面電車活性化推進協議会」を立ち上げた。当社、地方自治体関係者、中部地方整備局、豊橋商工会議所、地域代表(市民有識者)が一堂に会し、国が推進する「人と環境にやさしい」公共交通体系「LRT整備事業」を計画・策定する組織である。また、毎年の事業成果を検証するとともに、施策の評価・改善も行うこととした。この協議会で「LRT計画」による市内線の整備を、市民合意の社会資本の整備と位置付けるとともに、以下の具体的な整備計画を決定した。平成18年度:競輪場前停留場安全島新設平成19年度:低床電車(LRV)の導入平成20年度: 豊橋公園前など4停留場の 豊橋市路面電車活性化推進協議会で策定された「豊橋路面電車活性化事業計画(LRT計画)」を平成17年11月14日に中部運輸局に申請した結果、同年12月28日に承認が得られた。しかし、LRVの製造が難問となった。整備の関係などから国産車両メーカー数社に打診したが、平成19年度中の納車が可能なメーカーはなかった。関係機関も交えながら車両メーカーとの折衝を続けた結果、アルナ車両㈱より平成20年度であれば製造可能という回答が得られた。一方、前述の整備計画のうち、競輪場前停留場の改良工事はほぼ予定どおりに完成して、平成19年3月20日から使用を開始した。複線区間を約80m短縮し、その軌道敷内に新しい停留場を設置。スロープや点字ブロックを備えたバリアフリー対応の安全島、上屋を新設した。また、LRVの導入時期が変更されたため、平成20年度 バリアフリー化

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