●サイクルトレイン93試験運行を開始したサイクルトレイン新装オープンしたパーク&ライド駐車場(豊鉄パーキング高師駅前)パーク&ライド駐車場事業の推進は観光路線としての基盤を整えた。渥美線にさまざまな施策を実施したが、景気後退による通勤利用者の減少や、少子化による通学利用者の減少が進んでいた。また、平成24年に愛知大学の一部の学部が名古屋へ移転する予定があった。そこで、新しい需要を獲得すべく、平成22年4月29日から期間限定で、渥美線の車内(指定場所)に自転車が持ち込める「渥美線サイクルトレイン」の試験運行を実施した。当時、愛知県内でサイクルトレインを実施している鉄道事業者がなかった上に、エコや健康志向を背景としてサイクリング愛好家が増えていたこともあり、メディアに取り上げられて話題になった。これを受け、平日の昼間帯と土休日の終日に、利用を拡大した。以降も毎年運行を続けるなか、東三河サイクリングルートが含まれる太平洋岸自転車道が、国の制定するナショナルサイクルルートに選定された。そのため現在は豊橋市、田原市との連携をさらに深めて、サイクルツーリズムの推進に取り組み始めている。近年は、自宅からのマイカーを最寄り駅に駐車し、電車で目的地に移動するパーク&ライド駐車場の整備に注力している。中心市街地の渋滞緩和と、公共交通の利用促進を目指し、「豊鉄パーキング」の名称で沿線駐車場の展開を進めた。中心的な場所として、平成18年7月1日、高師駅前に時間貸80台、月極144台の大規模駐車場を開設した。高師検車場完成に伴い、社有地の有効活用として整備した。また、同年10月25日、市内線赤岩口停留場前に市内線初のパーク&ライド専用駐車場11台を開設。初の試みと
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