豊橋鉄道100年史 1924-2024
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90新豊橋駅1階に設置した名鉄豊鉄チケットセンター新設したIC簡易改札機(新豊橋)ICカードmanaca導入主要駅のバリアフリー改築もてるデザインを採用した。線路の切換工事は、わずか4時間半しかなかったが、運輸・技術関係者が連携して準備を重ね、迅速かつ慎重に作業を行い開業当日早朝、一番列車は無事入線した。移転開業記念式は午前11時30分に新豊橋駅ホームで執り行い、関係者や一般旅客に見守られるなか、記念列車が出発した。新豊橋駅ビルは、1階の駅舎部分が開業した後、2・3階のテナントフロアで工事を進め、同年12月4日に全館オープンした。平成23年2月11日、当社は愛知県内の6社局が発行するICカード乗車券manacaの運用を渥美線・市内線で開始した。目的の第一は、お客様の利便性向上、そして公共交通の利用促進であった。また、業務の効率化や環境面でのメリットも大きかった。利用実績に応じたマイレージポイント付与となり、回数乗車券を廃止した。定期券も順次manacaに変更し、これにより紙式乗車券類の大幅な縮減につながった。運用開始にあたっては、万全の体制でお客様をお迎えできるよう、従業員は機器類の正常動作の確認や、取扱の訓練に日々励んだ。ICカード導入は、当社の飛躍的な近代化を果たし、先進する他の交通事業者に近づくことができた。今後は、ソフト面での運用とシステムの進化による、さらなる利便性の拡大を目指している。平成24年3月には、柳生橋駅の改良工事が完了した。バリアフリー対応のスロープや自動券売機の設置、ホー

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