●貸切バス事業と旅行業の統合84豊川観光バス豊橋旅行センター(新川)店内改装したエモア旅行センター(平成20年)合し、同年2月27日に解散した。これにより、借地を利用していた豊鉄観光サービス㈱豊川旅行センターの自社用地への移転統合など、営業所の整理を行い経費節減となった。同年4月には豊川観光自動車㈱の本社を、当社路線バスの旧・豊川営業所(当時は北営業所)に移転した。移転後の本社跡地はレストランチェーンに賃貸し、跡地有効活用による増収を図った。㈲豊川観光サンツアーズを合併した豊鉄観光サービス㈱は、さらに旅行業の統合を進めた。同社は平成13年10月、豊橋観光自動車㈱の旅行業部門であった㈲豊橋観光旅行会を合併した。これにより、当社グループの旅行業は、豊鉄観光サービス㈱1社に統合された。平成16年3月には豊鉄観光バス㈱を完全子会社化して、全面的に経営支援のできる体制を整えたが、旅行需要の減退と価格競争の影響は、予想を上回る厳しさであった。運行部門と営業部門の独立分離も、再構築のメリットが不十分な点が散見された。そこで、貸切バス旅行会社として一体化して効率化を図るとともに、営業力・競争力の強化による、収入の確保に万全を期す方針としたのである。こうして平成16年7月1日、豊鉄観光バス㈱と豊鉄観光サービス㈱を合併し、豊鉄観光㈱を設立した。また、当社の豊橋鉄道観光バス営業センターが担っていた業務も豊鉄観光㈱に移管した。これによって新会社は、営業活動から受注・運行までを総合的に提供する会社となったのである。また、貸切バス事業部門と旅行業部門は基本的に独立採算制とし、収支状況や部門評価が明確に把握できる運営体制とした。
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