豊橋鉄道100年史 1924-2024
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81旧・本社寸景、左から無線鉄塔、特別会議室、組合本部(1F)、第3会議室(2F)、電算センター再生計画は、全社を挙げて取り組んだ(本社西社屋・通称旧館)良いという考えを重視し、抜本的な改革を先延ばししてきた側面があった。しかし、その考えが災いし、少額の赤字が年々累積して多額の赤字になりつつあった。また、公共交通機関が直面していた厳しい経営環境下で生き残るには、慢性的な赤字事業の原因を追究し、事業のあり方を抜本的かつスピーディーに改善する必要があった。一方で連結決算中心の会計制度が導入されるなか、もはや自社の改革だけでは不十分であり、グループ全体で効率化を図り、収支改善に努めることが不可避となっていた。このような背景から、営業強化と事業効率化を進め、企業体質を大胆に改革するための組織として、平成14年1月に経営改革推進委員会を設置した。以降は同委員会が1~2年の間に、当社の各部門とグループ各社の自立を実現できる対策を打ち出し、可能な取り組みから順次着手することとなった。同年7月には豊鉄再生委員会も設置した。各部門別の増収策や、組織のスリム化・ローコスト化、遊休土地の有効利用、賃金制度の見直しなどを検討する組織である。同委員会などが中心となって、再生計画の検討を進めた結果、平成15年4月より、以下を骨子とする「ルネッサンス計画」に取り組むこととなった。① 減損会計の導入と、グループ資産の有効活用、業務効率化② 関連施設・グループ会社の再構築③ お客様のニーズに合わせた商品や事業の開発、余剰資産(人・施設など)が有効活用できる新規事業の開拓

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