豊橋鉄道100年史 1924-2024
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6 会社再生への道80柳生橋駅前の旧・本社費と借入金の削減)新中期経営計画(再生計画)始動豊鉄グループルネッサンス計画界を確保しながらも、窓一面をワイドな広告スペースとして使用できるものであった。従来の小型ステッカー広告を整理して、リヤビューがすっきりした。当社を取り巻く環境は一段と厳しさを増してきた。バブル経済崩壊後、消費活動の変化は貸切事業や観光事業などが影響を受けたが、さらに規制緩和の波も押し寄せた。一方で、国際標準化の流れのなか新会計基準への早急の対応も迫られた。また改正自動車NOx・PM法制定による車両更新の必要性も生じた。これらに対応できる体質改善を進めるため、平成12~14(2000~2002)年度の強力な新中期経営計画をスタートさせ、「飛躍のために縮む」3カ年と位置付けた。当社は、以下を重点課題とした。① 市場の変化に即応した多様な営業体制② 収益の変化に即応できる経営体制③ 関連事業の再編による連結経営体制④ 都心再開発への参画と新事業の育成⑤ 収益減で利益が捻出できる体質への変革(徹底した経これらを克服し、電車・バスを基幹事業としつつ、地域の生活文化の向上に貢献するコミュニティサービス事業を目指すことが計画の方針であった。当社は事業の撤退・縮小を選択し、一時的に多額な損失を計上するよりも、多少の赤字であれば存続した方が

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