豊橋鉄道100年史 1924-2024
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5 付帯事業の展開78茶臼山高原スキー場計画パースファミリー向け賃貸住宅「東田グリーンハイツ」茶臼山高原スキー場の開設不動産事業立総会が開催された。事務局を当社内に置き、観光開発、イベント開催、商品開発に関する研究と、具体的計画づくりなどに取り組むこととなったのである。茶臼山では、冬の閑散期対策として県内初のスキー場を建設することとなった。茶臼山山頂の萩太郎山の北斜面に、初中級者用と初級者用のゲレンデ、610mのリフト、120mのロープトー、管理棟、駐車場などを建設。昭和61年11月に完成、同年12月20日に営業を開始した。スキー場の建設主体は豊根村と愛知県であったが、昭和60年設立の財団法人 茶臼山高原協会が運営を担当した。茶臼山レストランを運営していた茶臼山観光開発組合を発展的に改組したもので、豊根村、名古屋鉄道㈱、当社、国民休暇村協会、愛知県観光協会、豊根村観光協会で構成された。当社は豊橋からのスキー場直行バスを運行するなど、積極的に運営に参画した。付帯事業は、当社の中で鉄道・バス輸送を支える重要な事業となっていた。この時代に重要テーマとなったのが、遊休地の有効利用である。活用策として、賃貸住宅の建設から取り組んだ。平成6(1994)年8月には、市内線東田変電所南の社有地に、グリーンとホワイトを基調とした賃貸住宅「東田グリーンハイツ」を建設した。閑静な住宅街の一画に位置し、3DK4戸とファミリー向けの間取りとした。

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