豊橋鉄道100年史 1924-2024
72/202

●名古屋空港へ「空港特急バス」72運行開始当日の空港特急バス始した。29人乗り3列シート、トイレ付き車両で、JRバス関東、JR東海バスとの共同運行により、昼行夜行各1往復を設定した。利用者は平成5年8月に10万人、平成9年3月に20万人を達成したが、収支の関係でJRバス関東が撤退したため、平成13年1月16日に昼行便を廃止した。平成15年3月1日には、使用車両を40人乗り4列シート車に置き換えた。同バスの1便当たりの平均乗車人員は21人だったが、週末は利用者が多く、続行便で対応していた。そこでバスの仕様を変更して、利用者の増減に対応しやすくしたのである。同時に運賃値下げを実施するとともに、豊川本野原にパーク&ライド駐車場を新設し、豊川・新城方面からの利便向上を図った。しかし、共同運行会社であるJR東海バスから撤退の申し出があり、当社単独での運行は困難であると判断し、平成18年1月14日出発便をもって運行を終了した。平成2年12月25日、東三河地区発着としては初めての空港直通路線である「特急バス豊橋名古屋空港線」の運行を開始した。定員48人のハイデッカー車両で、豊橋駅前と名古屋空港間約93㎞を1時間50分で結び、名古屋鉄道㈱と共同で1日11便を運行した。平成6年3月30日には、東名阪自動車道の延長に伴い、運行経路の一部を変更して所要時間を10分短縮した。平成12年7月1日には、1日12本を、植田車庫前とホテル日航豊橋(現在のロワジールホテル豊橋)からも利用できるようにして、利便性を高めた。空港直通バスは好評で、利用者は順調に増え開設当初の2.3倍に達した。これにより1日30便まで徐々に増便していった。そして、同年8月には、ついに利用者100万人を達成した。

元のページ  ../index.html#72

このブックを見る