豊橋鉄道100年史 1924-2024
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66のんほいパークへは夏休みや日祝日に急行運転を行ったバス事業の体質改善しかし、観光需要は長くは続かなかった。利用者減少から平成10年には伊良湖本線を減便し、ライナー便を終了した。特急フラワー号は、経路変更などで対応してきたが平成12年に休止した。平成16年には伊良湖定期観光バスも休止、フラワーシャトルも同年の「渥美花の村」営業終了に伴い路線を縮小して運行を続けたが、翌年の伊良湖フラワーパーク閉園で全便の運行を終了した。平成18年には高速バス伊良湖東京線も廃止となった。乗合バスの輸送量が減少の一途をたどるなか、平成元年7月1日に路線バス再編成プロジェクトを再設置した。その目的は路線の見直しと、地方補助路線対策に注力することで、乗合バスの体質改善を図ることであった。その背景となったのが、第3章で前述したように、第2種生活路線にも国の補助が適用されるようになったことである。これにより住民の皆様にとって必要と認定されているが、乗車密度5人未満の第3種生活路線は、第2種生活路線への格上げが必要になった。当社は輸送量の回復が困難な路線を中心に見直しをかけた。まず平成元年11月21日、新豊・田口豊橋線や富岡線(豊橋―新城系統)など一部路線の昼間帯に限った減便や、始発繰り下げ、終車繰り上げなどを実施した。また、平成2年4月1日には大池動物園線を休止し、下条線を路線短縮した。加えて同年10月1日に白谷線を休止するなど、思い切った路線整理を実施した。平成3年11月20日の豊橋市内主要路線再編成では、大規模な路線組み替えや統合による増強、運行経路の変更、一部路線の減便などを実施した。岩崎線と市内循環線は、統合して岩田団地線2系統(大池・札木経由)と飯村岩崎線に組み替えた。飯村岩崎線は、宅地化が進む飯村地区へ初めて乗り入れる路線として期待された。牟呂循環線では、豊橋バスターミナル発着から西駅発着とすることで、

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