豊橋鉄道100年史 1924-2024
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3 バス事業の再構築65三河田原駅前を発車するデラックス定期バス伊良湖ライナー車両平成3年からは2階建てバス伊良湖特急フラワー号の運行を開始した渥美半島観光路線の盛衰渥美半島の観光開発計画が進む中、アクセス面での観光客受け入れ態勢を整えた。昭和62(1987)年4月19日には伊良湖定期観光バスを「しおさい号」の名称で往復、往路、復路の3コース設定とした。同日、伊良湖地区では、著名歌人の文学碑などを巡るミニ周遊観光バス「伊良湖文学散歩号」も新設した。一方、渥美フラワーセンターのリモデルを機に、昭和63年4月8日より、伊良湖本線でデラックス定期バス「伊良湖ライナー」の運行を開始した。観光路線の切り札として新車2台を導入し、豊橋駅前-伊良湖岬間を10分短縮の80分で結んだ。車内は一輪挿しで花を添え、BGMが流れる39席の快適なライナー便は好評で、その後増車による増便を行った。平成元年5月1日には、「渥美花の村」のオープンに合わせて、伊良湖地区で「フラワーシャトル」の運行を開始した。これは渥美半島の先端エリアに点在する観光地と、宿泊施設を周遊するエリア路線バスであり、伊良湖休暇村-伊良湖岬-渥美フラワーセンター-花の村を結んだ。同年7月14日には、伊良湖ガーデンホテルのオープンに伴って、全便を同ホテルまで延長運転した。平成3年3月からは、2階建てバス「伊良湖特急フラワー号」の運行を開始した。平成2年に2階建てバスのワンマン運行が認められたことから早速採用したもので、中部地方初であった。豊橋駅前-渥美フラワーセンター間をノンストップ(67分)で結び、伊良湖岬-ガーデンホテル前間を1日2往復した。高速バスも伊良湖岬と東京を結ぶようになり、渥美半島へのアクセスは充実した。

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