64初登場の3500形電車2両(平成4年12月24日)3702号エバーグリーン賞受賞式(赤岩口車庫)車両更新とレトロ電車の活躍乗車場所が分かりやすくなり、乗り換えも便利になった。また平成18年8月1日には、同エリア中央に「豊橋駅バスセンター」を新設し、バス利用サービスのさらなる向上を図った。市内線では、平成2年7月に3100形2両を当線初の冷房車に改造して運転を開始した。利用者からは大変喜ばれ、翌年6月にも同形車両2両を冷房化して、市内線の冷房化率を高めていった。平成4年7月には、東京都交通局から3500形車両2両を購入した。冷房装置やステップなどの改良工事を行った後、同年12月24日から運転を開始した。平成12年には、追加購入の同形式車両2両も登場して冷房化が進んだ。これに対して、当線最古の車両となる昭和2年製の3702号は、昭和38年に当社が名古屋市から譲り受けた後、ワンマン改造して、主に柳生橋支線で運行してきた。昭和51年の同線廃止後も、休日運用やイベント電車として活躍した。この車両が平成6年に、歴史的価値のある現役車両に贈られる鉄道友の会の「エバーグリーン賞」を受賞したことから注目を浴びた。さらに、平成8年には、「とよはし市電を愛する会」のご支援により、運行開始当時の濃茶色の塗装に復元された。重厚でクラシックな車体が人気で「レトロ電車」として親しまれていたが、老朽化により平成19年3月25日のラストランをもって、惜しまれ引退した。現在は、「こども未来館ここにこ」で保存展示されている。
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