2 街とともに進化する市内線62オールステンレス車体の新1800形電車発車式センターポール区間(駅前大通)を走るレトロ電車3702号(平成17年)センターポール化と駅前停留場移設開業どの設置を進め、晴れて同年7月2日、1500V車両の発車式を迎えられたのである。昇圧によって、全車両が冷房車となったほか、平日朝7時から9時までの間、新豊橋発の全列車を4両編成で運転できるようになった。昇圧運転の開始に伴い、600V車両はさよなら運転を行ってすべてを廃車した。このあと同年11月には、12分ヘッド全線30分運転を実施したが、これは状況により見直した。1500V化はその後の車両更新にも活かした。昇圧後の渥美線で使用してきた7300形に代わる新車両として、平成12年に東京急行電鉄㈱より、1800形車両30両(運用車両27両、予備車3両)を導入した。ATS車上子や列車無線の付け替え、塗装などの改装工事を終えた後にデビューの日を迎えた。新車両は、オールステンレス車体、空気バネ台車で、すべて3両編成として運用。一編成の定員は従来の7300形4両編成時400人よりも多い約430人となり、片側3扉のロングシートのため、乗降時間の短縮が可能であった。まず2編成が完成し、平成12年12月22日から運行を始めた。従来車両と比べて軽量のため運転電力が減少し、輸送コストの削減に寄与した。平成2(1990)年10月1日、都市景観整備事業による電線地中化に合わせ、駅前大通(駅前-新川間)をセンターポール化した。500mにわたって、軌道敷に中央柱10本、門柱型5本の意匠型架線ポールを建植して、景観の向上を目的としたものである。その後実施区間は段階的に拡大し、平成8年9月には、駅前-東八町間約2kmが完成し
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