57やぐま台の宅地分譲案内ポスター柳生橋旧本社北側に建つ豊鉄柳生橋ビル柳生橋旧本社西側で営業した喫茶・スナック「エース」(昭和55年)昭和37年、渥美線沿線開発の一環として、渥美郡田原町谷熊地区の山林と農地約10万5,775㎡を買収していた。その後、田原湾埋立の本格化や、木材港の建設、工場進出などに伴って住宅地の需要が高まってきたため、豊鉄やぐま台団地を造成。昭和46年4月16日より分譲を開始した。分譲宅地延べ面積は6万4,500㎡、分譲区画268区画の同団地は、東三河地方最大規模の宅地数となり、交通の便の良さも注目された。当社では、同年4月1日に販売戦略も兼ねて、休止していた渥美線旧谷熊駅の名称を「やぐま台」駅に改称して復活させるなど、利便性向上を図った。沿線の有料駐車場整備にも力を入れた。昭和46年には、渥美線南栄・高師・大清水の各駅構内に新設。昭和59年5月20日には、渥美線の貨物営業廃止に伴って遊休地となっていた花田駅構内を利用し、75台分を整備した。柳生橋駅でも、同年12月のホーム改良工事完了後、構内を整地して、12台の有料駐車場を新設した。昭和53年、本社の隣接地にあった4階建ての複合ビルと、2階建ての喫茶・マージャン荘の所有者から、土地と建物の買収が打診された。当社は将来に備えて柳生橋本社周辺の敷地を拡大することを決議した後、同年5月17日に買収している。これにより本社周辺社有地は約5,000㎡となった。同ビルの1、2階は貸事務所、3、4階は貸マンションで、柳生橋ビルと名付けて当社が管理するようになった。喫茶とマージャン荘は、関連会社の田原温泉㈱が運営した。遊休社有地はさらに有効活用を検討し、計画的に次々と開発していった。昭和59年10月には、市内線東田営業所の敷地内に店舗・住宅の複合施設「豊鉄東田ハイツ」を、昭和62年3月には、単身者向けの賃貸住宅「前畑ハイツ」を建設した。南栄駅前では、鉄骨造り2階建て、延べ床面積485㎡の貸店舗ビル「ステーションプラザ南栄」の建設を進め、
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