5 関連事業の多角化55当社グループ初導入となった豊橋観光自動車の2階建てバス豊鉄ホテル伊良湖と伊良湖海水浴場伊良湖地区の観光開発その後も貸切バスは、多様化する需要に応えた快適な旅を提供するため、豪華車両や特殊用途の車両を続々と導入した。松林を通して海が見渡せる伊良湖の景勝地は観光客が増加したが、受け入れ施設の整備が遅れていた。昭和41(1966)年2月、当社は全額出資で伊良湖ロッジ㈱を設立し、3月に開業した。開業後は当地区への観光客はさらに増加したため、これに応えて増改築を重ね、昭和43年3月には社名を㈱豊鉄ホテル伊良湖に改称。また、昭和46年8月には隣接する伊良湖グランドホテルを買収し、別館として営業を開始した。さらに本館では、昭和52年4月にフロント、ロビーの改装や2階展望大浴場を新設するなど、施設を充実させていった。当ホテル前には、昭和40年7月1日に135万円の資金を投じて、伊良湖海水浴場を開設した。その後も渥美半島への海水浴客は年々増え続け、昭和53年にはピークの58万人を記録した。このため、昭和54年には老朽施設を取り壊して鉄筋コンクリート平屋建ての中央売店を建設し、温水シャワー、食堂、売店を配置したほか、ホテル前にはファミリー向けのシーサイドプールも建設した。当海水浴場の盛況は夏期増収の中心に位置付けられ、本社や現場からも販売応援に出て対応した。また伊良湖地区に観光施設を整備して、いちだんと活況を呈するようになった昭和46年6月には、かねてより取得していた伊良湖港湾造成地に、豊鉄伊良湖サービス
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