豊橋鉄道100年史 1924-2024
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50豊橋駅前バス路線再編成(昭和53年)バス路線再編成た。信号管制設備など最新の設備を誇る東三河初の地下式バスターミナルとして完工式を迎えたのは、同年8月29日である。翌日から使用を開始し、午前6時25分、御津線西金野行きバスが発車した。しかし、この頃から公共交通機関の利用は、自動車の普及などにより、次第に減少傾向をたどるようになった。特にバス離れ現象が顕著となってきた。これに対処するため、昭和53年1月に当社は「バス路線再編成プロジェクトチーム」を設置して検討し、同年6月から数度にわたる大規模なダイヤ改正を実施している。改正にあたっては、主に以下の骨子で再編成を計画した。① 団地・宅地化関係路線の新設増強② 不採算路線系統の廃止③ 担当路線の移管による回送キロの削減④ 市内線との連絡強化⑤ 覚えやすい等間隔ダイヤ再編成に先立つ同年4月1日には、豊橋技術科学大学の新設による学生受け入れが始まった。これに対し、大学の前に白須賀線のバス停を新設するとともに、豊橋-技科大前間を増発した。赤岩口では、市内東部地区の宅地化に対応してターミナル化を行い、市内線との接続を強化した。昭和53年7月には岩崎線(赤岩口系統)を大幅に増強するとともに、等間隔運転として利用しやすさを高めたほか、8月からは、金田住宅を結ぶ新路線も開設し、赤岩口で13本を接続した。また、天伯団地へは7月からの路線新設により、当初予想を上回る利用があった。

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