43渥美線さよなら貨物列車(昭和59年1月29日、三河田原駅)改築した南栄駅と新しくオープンしたミスタードーナツ南栄店(昭和52年)主要駅の改築施設、設備改善ある。昭和60年9月1日のダイヤ改正では、20年にわたる急行運転を終了するとともに、昼間帯の定時間隔運転が実現した。新豊橋-大清水間は15分ヘッド、新豊橋-三河田原間は30分ヘッドと、大幅に本数を増強するとともに、発車時刻をより分かりやすくするため、昼間帯を平日・休日同一ダイヤに統一した。これらの改正によって「便利な渥美線」にさらに一歩前進したのである。高師駅は、構内に乗務区、保線区、電路区などの建物が配置されていたが、開業以来40年以上が経過し、伊勢湾台風でも相当の被害を受けていた。そのため、これらを統合し、運輸・施設の指令センターとして機能する中枢駅を建設することになった。昭和45年6月5日に鉄骨構造2階建ての高師総合駅舎が完成し、翌6日から営業を開始した。他の主要駅では、増収対策の一環として老朽化した駅舎を撤去し、その跡に店舗付駅舎を建てて、駅構内の有効利用を図る方針を固めた。南栄駅は、従来の駅舎や老朽化した建物をすべて撤去した後、新駅舎と貸店舗を建設し、昭和52年11月2日、ミスタードーナツとフラワーショップがオープンした。大清水駅も駅舎と貸店舗を建設するとともに、下り線のホーム拡幅とホーム上屋を新設した。昭和53年5月1日、新駅舎開業と同日にハンバーガー店がオープンした。施設、設備面では、安全性と快適性を高める各種近代化工事を実施した。レールは、輸送力の増強や保安度の向上、保守労力の
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