豊橋鉄道100年史 1924-2024
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118私案ゆめの路面電車「磁気浮上式GWC」(伊奈彦定画)響、そして最近では感染症の拡大など、幾度も荒波が押し寄せた。しかし、そのたびに利用者をはじめ、地元市町村、政財界、学校関係、市民愛好団体、協力業者など多くの地域の皆様からご支援とご協力をいただき、ともに難局を幾度も乗り越えてきた。このように当社の歴史は、地域とともに歩み続けた歴史とも言える。現在は100年に1度とも言われるモビリティの変革期を迎えている。この激動の時代に、過度な自動車社会への進行を抑えて公共交通が一定の役割を担っていくためにも、当社はこの地域と連携しながら、安全を基本としたより便利で快適な輸送の使命を果たしていかなければならない。同時に、交通事業を通じて人と環境にやさしい持続可能な社会を目指す取り組みを続けていくことが重要である。このことが街の発展に貢献するとともに、これからも地域社会から必要とされる公共交通企業として、歴史を刻み続けていくことと確信している。

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