豊橋鉄道100年史 1924-2024
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8 創立100周年1172020東京オリンピック出場者輸送の豊鉄観光バス旧ホテル客室を活用したレンタルスペース次の100年に向かってルス感染症拡大の影響を受け、事業の継続、回復が厳しい状況となっていた。そのため令和2年9月30日に営業を終了するとともに解散した。旧ホテル区画へは、小グループでの会合やオンライン業務など、時勢に即した多様な用途で利用できるレンタルスペースとし、令和2年12月25日にオープンした。感染症拡大の影響は、貸切・旅行事業の業績にも大きな打撃を受けた。このため、令和3年4月1日、豊鉄観光バス㈱と豊鉄観光サービス㈱は再び合併し、新体制で事業に臨むこととなった。その後も収束・拡大を繰り返すなかで、貸切・旅行事業の今後の見通しは不透明となった。一方で、慢性的に不足する路線バス運転士の確保も重要課題となっていた。このような状況から、令和5年4月1日、豊鉄バス㈱は豊鉄観光バス㈱を吸収合併し、バス事業が一体となって地域に密着した営業展開を目指すこととした。こうして迎えた令和5年度は、約4年にわたって猛威を振るった新型コロナウイルスがようやく収束のきざしをみせてきた。これまで旅行需要の縮小により合理化してきた豊鉄バス㈱旅行事業部では営業部門が徐々に活気を取り戻し、同時に貸切バスの稼動も増えてきた。大正13年3月17日に豊橋電気軌道㈱として産声を上げた当社は、今年で創立100周年を迎えた。この間、当社は常に地域の発展と繁栄を視野に、時代の要求に応えて業容を拡大し、また変化させてきた。100年の歴史のなかでは戦争、モータリゼーション、観光ブーム後の市場規模縮小、少子高齢化や規制緩和の影

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