豊橋鉄道100年史 1924-2024
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116電車車内への消毒作業各職場での感染防止対策グループ経営への影響ダイヤで運行した。そのほか、豊鉄観光サービス㈱各旅行センターでは、臨時休業や営業時間の短縮を実施するなど、感染の拡大と収束の状況に応じて柔軟に対応した。その結果、令和2年度の当社期末決算は、全部門が減収減益となったほか、グループ全体でも赤字に転落した。感染拡大は短期間で収束することなく、数年は続くとの前提で事業を考えていく必要があった。そのため当社は社会の変容や人々の価値観の変化を見据えながら、構造改革を検討するようになった。当社は直ちにお客様向けの感染防止対策に取り組んだ。駅の窓口などにアルコール消毒液を配置したほか、電車・バス車内の手すり、つり革や自動券売機、チャージ機、自動精算機などを定期的に消毒。また、駅構内や車内放送などで感染症予防や時差通勤を呼びかけた。バスセンターや旅行カウンターには、ビニールシートやアクリル板を設置したほか、観光バスでは、バス最前列の利用を控えてもらうようお願いをした。なお、バスの換気については、換気装置により約5分で空気が入れ替わることを実験で確認した。路線バスでは、運転席周囲へのビニールシート囲いを設置し、バス最前席と運転席後部の座席に使用制限をかけた。さらに、可能な限り窓を開けて外気を入れながら運行するように努めた。その他のグループ会社も、各業界の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿って対応するようにした。㈱豊鉄ターミナルホテルは、この地域のビジネスホテル供給増に伴う宿泊稼働率低下に加え、新型コロナウイ

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