7 新型コロナウイルス感染症の発生115観光と交通の情報が一体化したMaaSのイメージ路線バス運転席へのビニールシート設置感染拡大と業績への影響とした。当社が目指すものは、豊橋駅を起点にして東三河エリアを周遊するために必要な、地域内交通や観光に関する情報がタイムリーに入手できること。そして、エリア内ではシームレスで便利に、ストレスフリーな移動を可能とすることである。その実現に向けては、地理情報が掲載されていない、情報が断片的などの問題点があるため、位置情報、広域案内、観光情報の統合が課題となっている。そのためこれらの課題に、東三河地域が一体となって取り組む必要がある。一方で観光に関しては、令和5年1月に(一社)ほの国東三河観光ビューローが設立され、地域が一体となって観光誘客増に取り組む体制が整ってきた。これによって一本化される8市町村の観光情報と、豊鉄グループの交通情報がドッキングすれば、東三河MaaSの実現に大きく前進するに違いない。令和2(2020)年1月、国内で初めて新型コロナウイルスの感染が確認され、その後またたく間に拡大して悪化の一途をたどった。当社グループも、人が集まる機会が減少したことの影響を大きく受け、かつて経験したことのない利用者減となった。営業面では、令和2年4月から渥美線は列車本数を50%減に、市内線は20%減で運行したほか、ビール電車やおでんしゃの企画電車も催行を見合わせた。また、高速バスでは一時運休したほか、路線バスでは平日を土休日
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