豊橋鉄道100年史 1924-2024
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110事故対応訓練(平成19年2月)豊鉄グループ合同事故防止研修会運輸安全マネジメント制度の導入一方、平成17年4月のJR西日本福知山線脱線事故をはじめ、各運輸機関で重大事故や重大インシデントが全国的に増加した。国土交通省は、再発防止策として平成18年10月、運輸安全一括法に基づいた「運輸安全マネジメント制度」をスタートさせた。当社グループの運輸5社は、策定した「安全管理規程」のもと、輸送の安全に取り組むようになったが、平成21年2月にバス停発進時の人身死亡事故が発生。これを機に事故防止策を強化するとともに、安全輸送の徹底を図るため、同年4月に「豊鉄グループ事故防止委員会(のちに運輸安全委員会に改称)」を発足した。以降は現在に至るまで、各社で発生した事故や再発防止の取り組みを共有しながら意見交換を行い、事故防止に役立てている。また、「運輸安全マネジメント制度」の施行を受けて、豊鉄グループは平成22年10月から、毎年「運輸安全マネジメント内部監査」を実施するようになった。同制度のガイドラインに沿って、経営トップや安全統括管理者、管理部門の関係者へのヒアリングと書類監査を行うものである。運輸5社の従業員が監査員となり、互いに他社を監査する方法で実施して来ている。また、平成27年4月、豊鉄グループ全社を挙げて安全への取り組みを推進するため、「拡大運輸安全大会」を開催した。グループ10社の社長と役員などが出席し、安全をキーワードに、各社の安全・安心に対する目標や、取り組みを発表して徹底を図る機会とした。その後、拡大運輸安全大会を通じて豊鉄グループ共通の安全目標と、安全への年間の取り組みを掲げることとし、平成29年4月の第5回大会以降は、毎年設定してグループ一丸となって取り組んでいる。1年間の結果は翌年4月の大会で報告し、新年度の目標を設定して継続的改善に取り組んでいる。

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