豊橋鉄道100年史 1924-2024
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108新規開業をPRする渥美線ラッピング電車「パークベルクリニック号」環境事業として実施した沿線への菜の花植栽(新豊橋駅南)管理業務の集約と環境事業の強化社社屋は60年にわたって歴史を重ねてきたが、建物の老朽化が激しく、耐震対策も必要になっていた。折しも愛知県内の医療法人から、医院の新規開業に向けて本社用地を借り受けたいとの申し出があったため、賃貸借契約を結ぶことを決めた。そこで、本社の移転先として選定したのが、豊鉄ターミナルビルである。同ビル上層階の㈱豊鉄ターミナルホテルは、リーマン・ショック以降の景気低迷やホテル競争激化の影響から、客室稼働率が悪化していた。また、賃貸ビルとしての収支改善が求められていた。このような状況から、同ホテルのフロントを6階に移し、5階を改装して本社機能を移転することで、不動産事業の改善を図った。改装工事を経て、業務を開始したのは、平成23年10月11日であった。逆風下でも利益を出せる豊鉄グループを構築するには、従業員を管理部門から営業や現業など収益が生み出せる部門に異動させ、スケールメリットを生かし、コスト削減を図ることが重要であった。そこで各社の人事や経理、総務などの間接業務をグループ内の1カ所に集約するシェアードサービスの導入を模索し、さらなるサービス品質の向上を目指すとともに、現業の増収体制を構築した。豊鉄グループにおけるシェアードサービスは、当社の経営企画部が、豊鉄バス㈱や豊鉄ミデイ㈱などの経理・総務業務を担うことからスタートした。平成23年4月1日には、シェアードサービス事業に特化したシェアードサービスセンターを設置した。こうして、同年7月1日から豊鉄観光㈱とトヨテツオートサービス㈱もシェアードサービスを導入した。同日、豊鉄建設㈱では環境事業部を新設し、豊鉄グループ各社がそれぞれで行っていた建物の管理や、清掃業

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