豊橋鉄道100年史 1924-2024
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104バスロケ−ションシステム「豊鉄バスNavi」の運行情報画面Webバス利用システムの提供行政に対応することが多かった。その反省から、今後のまちづくりや地域課題の解決、公共交通のシームレスな移動の実現に向けては、豊鉄グループ全体で連携しつつ、意思統一を図る必要があった。このような背景から、永続的な地域公共交通の維持を目的とした「豊鉄グループ公共交通委員会」を、令和3年7月に発足させた。地域が求める輸送サービスを提供するための意思統一と、情報交換に努めているほか、地域の需要を分析し、グループ全体での戦略的な取り組みを進める組織として機能させている。豊鉄バス㈱は、利用者への利便性向上と業務効率化を図るため、平成21年4月1日からWeb上(パソコン、携帯)で運賃および各バス停時刻が検索できるシステムを導入した。また、バス停ごとにQRコードを貼付して、利用者が携帯電話で容易にバス時刻を調べられるようにした。令和3年3月30日からは、これをさらに進化させた「バスロケーションシステム」のサービス提供を開始した。これは、豊鉄バス㈱運行の路線バス・高速バスの接近案内、近傍停留所検索、ワンタッチ検索機能(スマホアプリ限定)、バス接近案内メール、グーグルマップ検索案内などを提供するものである。運行状況をリアルタイムに情報提供し、利便性を飛躍的に向上させることを狙いとした。なお、市内線では豊橋市が開発した、電車の位置をWeb上で確認できる公共交通運行情報システム「のってみりん」を平成29年1月に試用開始し、同年4月から実運用した。

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